バディストライク第8話ネタバレ感想

予告通り、まずはバディストの感想です。
この記事を書くために改めて読み直してみたのですが……つらい。
関係ない話ですが、今日プライベートでも凄くつらい出来事があって、正直のた打ち回りたい心境なのですが(何があった)、そうだ、忘れるために漫画のこと考えよう!現実逃避でジャンプ感想だ!って思って、バディスト読んだら改めて凹んだ(爆)。
いや~…暗い。基本的に暗い漫画、好きじゃないんですよ。だって漫画って娯楽でしょ?日常がつらい分、せめて漫画の世界でだけはわくわくしたりにこにこしたりしたいじゃないですか。あ、現実離れしたハラハラドキドキならOKです。例えば今夢中になっている「カラダ探し」第2幕なんて明るい要素など粉微塵もない展開で真っ暗闇な状況設定ですが、あれは現実を忘れられるくらいのホラー感があって、逆にそのことだけ考えられるから最高。
けど、このバディストの暗さって、舞台も現代日本だし、それで近しい人の死とかテーマにされるともう……うぎゃー!!って感じ。

でも、それでも、私はこの漫画に終わって欲しくないと思います。つらいけれど、敢えて言う。この漫画は良いと。

それでは追記から、第8話のネタバレ満載感想です。


バディストライク

優太兄ちゃんの設定重過ぎる。
心臓病ってことで、最初からケホケホ咳き込んでいて、ただでさえ不穏なのに、最終的な死因が火事が元で足までやられて、身体も全体的にやられたから死期を早めたとか言って…ひどすぎない?ていうか、火事が元で死んだでいいじゃん、「心臓病」ネタって必要だった?
…と、まずは優太兄ちゃんに対する盛り込み過ぎな不幸設定に文句を言っておきます。

しかしその優太兄ちゃん。……あの年齢にして実に恐ろしい人だと思いました。
ひとりぼっちの要に愛を与えたまでは良かった。ちょこんと土手に座り込み(ラブリー♪)、誰にも声をかけられずにただうずくまって野球を眺めるだけの要に近づき、笑いかけ、自らが愛する野球を教える。あまつさえ、最強のバッテリーを目指そうぜ!と、本来、人気者で友だちもたくさんのお兄ちゃんなのに、彼は要を生涯の相棒として選んだわけです。これまで誰にも認めてもらえず孤独な要に、これは相当強烈ですよ。案の定、要は優太兄ちゃんの一言一句を頭にインプット、全てが優太兄ちゃん色に染まっていきます。
それでまぁ、2人で最強目指して高校まで進めたら別に何の問題もなかったわけですが。そしたらリョウは完全に用無しだったけど(爆)。

不幸な事故により、優太兄ちゃんは野球ができなくなっただけでなく、身体も弱ってしまう。怖いのはこの後。他の方のレビューでも散見された感想ですが、何とか慰めようと言葉を発した要に、苦悶というよりはどこか憎悪のこもったような、あの眼!
こわっ!!!!
一応すぐに思い直して、「お前の言う通りだ…」とか言うわけですけども。さらにさらに怖いのは、この後!

お前は頑張らねェとかダメだぞ
お前にはその五体満足の身体と命があるんだ
あきらめたり頑張んなかったり、ムダにしたら許さねぇからな
お前がオレを生かすんだ、要
お前はそのために生きるんだ
あきらめやがったら
絶対
許さねぇ

このセリフ。
いっそ戦慄ですよ…(汗)。呪いの言葉か?と思った。
たぶん、優太兄ちゃんにしてみたら、自分のその存在でもって要を野球から離れさせないようにして、要に生きる目的を持たせたかったのでしょう。ポジ思考で考えればね。
けどあの恐ろしい眼光を見てしまうと、ただ単純に優太兄ちゃんが善意であの言葉を発したとは到底思えない。
彼は要に与えまくった自らの愛で一生要を縛りつけようとしたわけですよ。そして実際縛られてしまったわけですよ。しかも死なれたらもう二度とその呪いは解けない。
あれ?これ野球漫画????

それくらい強烈な回でございました……。←大袈裟?

そんな怖い想いまでしているのに、何でこの作品を推すのか?(笑)
自分でもよくわかりませんが(ヲイ)……でもやっぱり、ひどいけど、優太兄ちゃんのあの要への呪縛は残酷だとは思うけれど、それが呪縛になるだけの【絆】が……やはり「美しい」とも思ったのです。優太兄ちゃんは、多分最初は、あそこにいるひとりぼっちの奴を放っておけないという優しさ、或いはただの気まぐれから要に声をかけたのだと思います。人気者というのは得てしてそういう属性だから。要も、そんな優太兄ちゃんに懐かない理由はなかったし、野球にもどんどんのめりこんでいった。だってずっと一人だったのに、野球はたくさんの友だちとやるもの。誰かと繋がっていないと遊べないスポーツだから。きっと凄く楽しかった。
で、そのうち、互いが互いの才能に惹かれていって、夢が自分1人だけのものじゃなくなって、2人で一緒に目指そうというものに変わって。一緒に最強を目指そうぜと肩を組んで笑う…そんな2人の少年は、少なくともその時点では紛れもなく100%純粋培養の最高少年なわけです!!!(何)

これを「美しい」と言わずして何という?

ただ、こう言っちゃなんですけど、こういうお手本のような綺麗な友情設定話って、たぶん、今のジャンプではあまりウケないものなのだと思います。
でも、個人的には、こういう風にきちんきちんと綺麗な形で友情を描いてくれる作品が私は好きですし、素直に応援したくなるのです。

要は何も悪くないじゃないですか。
火事が起きて、要を助けようと飛び出して庇った優太兄ちゃんだって、実に良い子じゃないですか(病院ではすでに荒廃しかけていたけど…でもそうなるのも当然だし)。

優太兄ちゃんは、その後、自分自身の発した台詞を後悔したんじゃないかな。要に重いものを背負わせてしまったと思ったんじゃないかな。でも、要を解放はしたくなかったから、あの言葉は最期まで撤回はしなかった。
代わりに、最後まで自らの命の炎を惜しまず燃やし続けて、その姿を要に見せて、2年の間は自分自身にも鞭を打って…凄くリハビリを頑張ったのでしょう。その間に要ともまた多少なり話はしたのでしょうが…いや、もしかしたら、あの日を境にそれほど深い会話はしていなかったかもしれませんね。要にはすでにもう、優太兄ちゃんからの遺言、もとい呪い、もとい財産がしっかと胸に残ったから。

そんなことがあったから、だから彼は努力を惜しまない。大言壮語もする。そうやってある意味自分を追い込んでいるところもあるのかもしれない。
しかし正直、そんな人生はつらすぎる。
大体にして、10代前半の少年が負って良い試練ではない。

そこで重要になってくるのがリョウの存在ですよ!!!!!

死神と呼ばれ、自身でも死神だと己を責めているであろう要の前に、リョウはどのような形で現れて、どのように関わったのか。ここマジで凄く大切なターニングポイントだと思う。

ここまで書いておいて何ですが、要の過去話って、ある程度予想の範囲内というか…。や、優太兄ちゃんがまさかあそこまで強烈な台詞を発していたとは、そこは予想外でしたが、いずれにしろ要にとって大切な存在(=優太兄ちゃん)が、誰あろう「要のせい」で死んでしまっていた、だから死神と呼ばれた……という展開それ自体には、何ひとつ意外性はない。辛辣な話、どこかで読んだ話と言ってしまっても差し支えないかもしれない。
でもここで優太兄ちゃんに生涯縛られていたかもしれない要が、リョウという存在によってどういう変化を遂げたのか。
ここでバディストにしか出せない味を出せれば!
ここでこの2人こそが新バッテリーとして最強を歩むにふさわしい存在なのだと読者に強烈にアピールできる何かがあれば!
まだこの作品は息を吹き返すチャンスがあるかもしれない。そう思うのです。

あとこの漫画、第一に読みやすいでしょう。
絵が丁寧。まずもってここ好感度大。
それから、真面目な顔とそうでない顔のギャップがとても良い。要のことを私はいちいち可愛い可愛い連呼していますが、本当に可愛いと思う。よそ様サイトでは、最強最強豪語して人様を振り回してばかりの鼻につく主人公だみたいに酷評されているところもありましたが、今回は彼のああいった態度の理由の一端が明かされたわけだし、ある意味要自身、あの言葉に振り回されている被害者と思えば、ですよ。キャラのイメージを挽回するチャンスはまだあると見ました。てゆーか、私は最初から要にもリョウにも悪い印象は全然抱いていないのですけど。

何にしろ、野球が題材と見せかけて、十代の息苦しい青春を凄まじく精緻に描いているバディスト。
暗かったり重かったり、呪いだ何だと言ってはいますが、私はこの作品を支持します。
そして連載が長く続いて、あのカッコイイ鹿先輩や頼もしいキャプテンさんらと生き生きと野球する要やリョウの姿を1話でも多く見たいです。
頑張れ要、頑張れリョウ!

来週も期待しています。
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テーマ:週刊少年ジャンプ全般 - ジャンル:アニメ・コミック

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